医学部を目指すなら幼児期からの教育が大事! 親子の二人三脚が合格を手繰り寄せる

なぜ医学部受験には早期教育が必要なの?

「3歳から受験勉強なんて早すぎるのでは?」と思う保護者もおられるかと思いますが、実はその逆です。
自分の周りの世界に興味を持ち始める幼児期こそ、基本的な学習態度や学びの意欲などを身につけるのに最適な時期です。また、親子関係が築かれる初期段階だからこそ、「親子の二人三脚の関係」を構築する必要があります。

幼児期こそ競争心を育む環境が大事

幼児や小学生のうちは特にお友達との競い合いが、勉強の意欲を持たせるうえでカギとなります。
松原塾では年に3~4回、長期休みに計算テストを行いますが、小学1~3年生と4~6年生はそれぞれ同じ問題を解きます。そして、成績順位を塾の壁に張り出します。毎回、子どもたちもお迎えに来た親御さん方も結果を楽しみに見ていますが、小学4年生の子が6年生より好成績を収めたりすることもあるのです。そうすると、負けた6年生は悔しくて「次こそは」と頑張りますし、トップだった子は「次も1番になるぞ」と頑張ります。
その相乗効果でみんなが伸びていけるのです。

「競争心のない子」はいない みんな1番が好き

ときどき、「うちの子は一人っ子で競争心がない」とおっしゃる親御さんがいます。
しかし、それは真実でしょうか? 競争する環境があれば9割以上の子は競争するというのが、これまで多くの子どもたちを見てきた私の持論です。
「僕は競争は好きじゃない」「私は競争には興味ない」という子をよく観察していると、負けるのが嫌で最初から競争しないことを選んでいる子や、負けても悔しがらないスタンスを取って自分を守っている場合が多いのです。なのに、そういう子にかぎって1番を取ると大喜びしています。
競争心というのは人間の本能的なもので、どの子にも備わっているものだと実感します。

競争させない風潮は子どもにとってプラスなのか

2019年度に九州大学医学部に現役合格した生徒も、「あの計算テスト順位の張り出しは嫌だったけど、ものすごく自分の力になった」と言っていました。
最近は「みんな平等、公平」で子どもを競わせない風潮がありますが、これは子どもの成長において本当にいいことなのでしょうか? 人は競うからこそ向上心を持って頑張れるのだと松原塾では考えます。
ただし、過度な競争は良くありません。プレッシャーをかけすぎると、嘘をつくなど競争のデメリットを誘発してしまうからです。あくまで楽しく向上心を持てる競争に参加させていきます。

医学部受験は狭い枠を取り合うシビアな競争

子どもたちがいくら競争しないことを理想として教えられたとしても、結局、受験という競争に組み込まれてしまいます。特に医学部は少ない合格切符を大勢で奪い合う、超シビアな競争に他なりません。
他者をライバルにするか、「今の自分自身」を越えることを目標にするかは人それぞれですが、医学部受験戦争を生き抜くにはいずれにしても適度な競争心が必要です。
この競争心を小さい頃から育てることができるのが、早期教育の効果の1つです。

親子で一緒にゴールを目指す関係性を作ろう

ハードな医学部受験を勝ち抜くには、親子関係も大事です。子どもが「勉強してあげる」、親が「勉強してもらう」の上下関係ではなく、親子が並走する関係を築きましょう。親子関係の修復は小学生ならまだ間に合いますが、中高生になると難しくなります。

医学部受験に失敗しがちな親子のパターン

医学部受験がうまく行かない親子を見ていると、一定のパターンに気付きます。その1つが、「子どもが上で親が下の関係」になっている親子です。
たとえば開業医のご家庭で、子どもには絶対医師になって家業を継いでもらいたいという場合、親が子どもに「お願いだから勉強して」と懇願したり、ご機嫌取りをしてしまうことがあります。子どもにビシッと注意ができず、学校や塾に「うちの子に言い聞かせてほしい」とお願いしてくることも……。

自学自習の苦手な子が今、増えている

こういうケースでは、子どもは「親のために勉強してあげている」という勘違いを起こしがちです。勉強する動機が「親のため」なので、なかなか自主的な学びには繋がりません。
そのためか、最近は自学自習ができる子どもが昔より少なくなっている印象です。決められた範囲しか勉強しないので、学校のテストは良くても模試がダメという生徒は結構います。

受験勉強の主役は子ども、親は徹底的なサポートを

受験も勉強も主役は子どもです。親が代わりに受験や勉強してあげることはできません。だからこそ、子どもが主体的に学びたくなる環境に置いてあげることが大事なのです。
親は我が子が医師になることを信じ抜き、そのためのサポートを徹底的にしましょう。本人が諦めないかぎり、親が諦めるのはもっての外です。
成績がいまいちだった子が、最終的に見事に医学部に現役合格していく例は松原塾では珍しくありません。

本気の親はここまでやるのか 忘れられない親子の合格談

松原塾の20年を超える歴史の中で、もっとも印象深い親子のお話をします。「本気の親ってここまでするものなのか」と感銘を受け、受験生の親としての在り方を学ばせていただきました。

勉強嫌いのA君が松原塾に来た日

A君は小学1年生のとき、松原塾にやって来ました。幼児期から松原塾とは別の塾に通って小学校受験に備えていましたが、残念ながら不合格になってしまいました。そこで、お母さまが松原塾に連れていらしたのです。
A君は勉強嫌いで、とにかく集中力が続きません。学校や塾で習ったことが定着せず、私たちも苦戦しました。それでも、A君のお母さまは松原塾の理念や塾長である私の教育方針を信頼してくださり、揺らぐことがありませんでした。

定期テスト勉強をお母さんがつきっきりで指導

学校の定期テストではお母さまがA君につきっきりでサポートしていました。暗記科目は教科書をコピーして、重要語句を修正ペンで白く塗りつぶし、空欄問題を作って出題するのです。それを毎回、毎回……。本気で子どもを医学部に入れたい親の粘り強さ、子どもを信じて諦めない心を知りました。

受験直前期からの逆転合格!

塾での厳しい指導もあって、A君は見事に現役で国立の医学部に合格しました。
A君に「医学部合格」という夢を見せ切ったお母さまの大勝利です。
お母さまが合格後におっしゃっていた言葉は忘れられません。
「うちの子は松原塾という神輿に乗せてもらって、私はワッショイワッショイと盛り上げていただけ。最後に医学部という高い壁の向こうに、息子を投げ入れてくれてありがとう!」

早期教育ではどんな授業をするの?

では、参考までに幼児・小学生のクラスでは具体的にどんな授業をしているのか、松原塾の場合を紹介します。

1グループ10人以下、教員2名できめ細かい指導

幼児の場合、入塾してすぐは学習の仕方と学習習慣を身につけるため、必ずマンツーマンでの指導から始めます。マンツーマンの期間はその子によりますが、早ければ1カ月、ゆっくりの子でも半年~1年くらいで身につき、グループ授業へと進んでいけます。
幼児期の授業では、図形の認識や計算、読み書きなどを学びます。早く正確に、ゲーム感覚で問題を解かせると楽しんで取り組めます。
小学生は最大10人までのグループとし、講師1名と補助教員1人で授業を行います。単一的な授業ではなく、生徒に合わせた個別のプリントをします。生徒1人1人の理解度やプリントの進み具合を確認しながら進めることで、全員を確実に理解に導くことができます。

五感を使う外遊びも積極的にさせよう

私には3人の子どもがいますが、長男の場合は小学生から計算ドリルと漢字ドリルとプリント2~3枚を日課にし、終わったら遊んでよしというルールでやっていました。子どもにとって一番いいプリントとは、合格点が出そうで出ない、頑張ればクリアできるレベルです。その難度の見極めは幼児教育のプロでないと難しいかもしれません。
毎日コツコツやらせたおかげか、3人とも勉強の習慣が自然に身につき、結果として全員が医学部に進学しました。
また、五感を鍛える外遊びもどんどんさせました。幼児期にしか養うことのできない感性や情操というのがあるからです。
机に向かってするだけが勉強ではなく、自然や様々な人との触れ合いを通して、人間性を育むことも忘れてはならないのです。

まとめ

 
早期教育はどんな子にもやって損はありません。特に小学校入試で必ず出てくる「図形」は、中学生になって空間図形を学習するときに役立ちます。脳の中で素早く正確に図形を描く能力は、小さいうちに鍛えるのが最も効果的です。
医学部に合格した後も、医師は日々進歩する医学を生涯学び続けていきます。学びに対する姿勢やモチベーションの礎を築くのが、3歳からの早期教育なのです。

塾長 松原澄子
1987年の松原塾開校以来、一貫して少人数制の医学部受験指導に取り組む。
特に幼児期から学習習慣を定着させる手法に定評があり、独自の受験指導で九州エリアでの実績を重ねてきた。
2人の息子と1人の娘を持ち、3人全員を国立大学の医学部に現役合格させた。

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