3兄弟を医学部に合格させた親の「食育レシピ」大公開!

私が家でどんなメニューをつくっているか、そして今、関心をもっている我流の「時短ダイエット料理」について、気の向くままに述べてみたいと思います。

みんな知らない食品添加物の表示ルール

昔から私は食の安全性に高い関心があります。産地偽装や消費期限の改ざんなど、しばしば食の安全性を脅かす問題が起こりますが、「食品添加物」も私にとっては大きな問題です。保存料、甘味料、着色料、香料などが添加されているのが今は当たり前になっていますが、それらが人体に長期的にどんな影響をもたらすか、本当のところは分かっていません。

表示義務のない添加物がある

食品に何らかの添加物を加えた場合、原則は使用したすべての食品添加物を物質名で表示する義務があります。しかし、例外もあります。
複数の添加物の組合せで効果を発揮する食品添加物や、もともと食品中に存在する成分と同じ添加物は、一括名で表示することができます。乳化剤や香料、酸味料などがこれに当たります。
一括名で示された場合、乳化剤として何の物質が使われているのか、私たちには知ることができません。

基準値以下の添加なら「無添加」扱い

また、洗浄や焼成で消えてしまうなど最終的に食品に残らない添加物や、残っても微量で効果が発揮されない添加物、栄養強化のために使用される添加物については、表示しなくてもよいことになっています。
表示義務のラインが1mg以上で、残量が0.99mgなら表示しなくてもよいわけですが、それで安心できますか?

完全無添加を探すほうが難しい

そんな細かいことを言い出したら何も買えないと言う人もいるでしょう。たしかにその通りです。スーパーにある加工食品のパッケージを見れば、添加物がずらりと並んでいて、完全添加物の商品を探すほうが難しいです。しかも添加物入りと無添加では、前者のほうが安いのです。
わざわざ添加物入りを好んで買う人はいないはずですが、ほとんどの人は添加物には目をつむって、しかたなく買っていきます。

お金をかけずに手間をかけるか、手間を省いてお金を出すか

今は安心安全な食品を手に入れようとすると、手作りするか、値段は張りますがオーガニックや無添加のものを購入するかになります。「お金はかからないが手間がかかる」か、「手間はかからないがお金がかかる」か――私は迷わず前者を選びます。

加工品を買うより手作りが好き

昔の人は味噌もぬか漬けも家で手作りしていました。大豆と塩と麹があれば作れるので、費用はさほどかかりません。初心者でも思いのほか簡単に作れてしまうので、一度覚えてしまえば、次から「自家製がいい!」となります。安全面もそうですが、何より、自分好みの味や熟成具合にできるので、既製品では満足できなくなるのです。

芋のつるが食べたくて農家まで収穫に

私は手間がかかってもいいから、安全でおいしいものが食べたい! そのこだわりが強いです。
先日もどうしても「芋のつる」が食べたくなって、農家まで芋掘りに行ってきました。芋のつるは店頭に並ぶときに捨てられてしまいますが、昔はつるも調理して食べたものです。サツマイモ農家に何軒か電話して、「芋のつるが欲しいんです。つるも持って帰っていいですか?」と聞いて、OKと言ってくれた農家に行きました。
収穫してホクホク顔で帰ってきて、さっそく炒め煮にしていただきました。ゆでて薄皮をむいて灰汁を取ってと手間はかかりますが、思い通りの味に仕上がって大満足でした。

一度に大量につくって冷蔵庫で保存

味噌以外にも和風スパゲティも鶏ガラスープから手作りしますし、何でもかんでも作れるものは作ります。鶏ガラはお肉屋さんで安く分けてもらい、臭み取りの香味野菜とともに大量に鍋に仕込みます。ぐつぐつ長時間煮て、漉して雑味を取れば栄養も味も最高のスープになります。
たくさん作るのは、冷凍庫にストックしておいてさまざまな料理に使うため。ニンニクやショウガなども一度にたくさんフードプロセッサーに投入し、いつでも使えるように冷凍庫に入れてあります。

「顆粒だし」を見抜いた子どもたちの舌

ラーメン一杯に何時間かけているんだと思われそうですが、鍋で煮ている間に他のことができるので、実際にはほったらかし料理に近いかもしれません。うちの子どもたちも鶏ガラだしで作ったラーメンが大好きで、よくリクエストされたものです。
ところが、あるときストックを切らしていたタイミングで、お腹を空かせた子どもたちから「ラーメンが食べたい」と言われてしまったことがあります。
 今から仕込んでいては間に合わないので、こっそり市販の顆粒だしで作りました。バレないだろうと思って子どもたちに出すと、いつもなら「おいしい、おいしい」といって食べてくれるのに、このときは無言で微妙な顔。うちの子たちは食べ物に文句を言うなと躾けられているので、「いつもの味と違うな」と思いつつ黙って食べていたのです。
 私が「実はそれ、市販のだしで作ったんだ」と打ち明けると、子どもたちは「やっぱり!」と一斉に言い出しました。わが子ながら鋭い舌に感心させられました。

栄養バランスは1週間で帳尻が合えばいい

栄養バランスについては、さすがに毎食毎食、多品目というわけにはいきません。子どもたちのお腹を満たすために、丼物などボリュームのあるメニューがどうしても多くなります。すると一食で摂れる栄養素は偏りがち。私はそれも良しとして、1週間トータルでバランスよく食べることを意識していました。

1日30品目にとらわれないで

理想的な食事として「1日30品目を食べましょう」「野菜は350g以上」と言われますが、毎日それを実行するのは大変なことです。あまり神経質になりすぎると疲れてしまい、食事そのものを楽しめません。理想はあくまで理想。できないからダメということは決してないのです。

野菜不足は鍋料理で挽回

今週は野菜が不足しているなと思ったときは、鍋料理にするのがわが家の定番でした。鍋料理なら多種類の野菜が摂れますし、調理も簡単。その割に立派な料理に見えます(笑)。しかも寄せ鍋、カレー鍋、キムチ鍋とレパートリーが多いので飽きません。
 困ったら鍋にすればいいという気持ちも、献立作りを楽にしてくれます。

塾長の手作り弁当がなぜか塾生に人気!?

最近の当塾のブームとして、成績優秀者にご褒美として私の手作りのお弁当をプレゼントするというのがあります。たいして手の込んだお弁当でもないのですが、それがなぜか生徒たちの間で人気です。

成績優秀者だけが味わえる優越感

人気の理由はたぶん「おいしいから」というよりも、「選ばれし者しか食べられない特別感」にあるのだと思います。毎回、成績発表すると生徒たちが「今回は誰が塾長弁当にありつけるか」で盛り上がっています。
どこまで勉強のモチベーションになっているかは分かりませんが、生徒たちが楽しんでくれるなら、しばらく作り続けることにしましょう。
同じ生徒が何度もトップになる場合もあるので、メニューは毎回変えるのが私のこだわり。次はどんなおかずにしようか、幕の内にしてみるか……と考えるのも張り合いになっています。

時短のダイエット食を絶賛開発中!

最後に今、私がはまっている“時短でできるダイエットメニュー”を紹介します。料理好きを公言している私ですが、根本的な性格は面倒くさがり屋です。ですから、常にどうにか手順を省略できないか、簡単に見栄えよくできる方法はないかと知恵を働かせています。

おからでお好み焼き

最近のお気に入り作は、小麦粉の代わりにおからを使って作る低カロリー、高たんぱくのお好み焼き。味は普通のお好み焼きと遜色ありません。満足感や腹持ちはおからのほうが上。
 そんな良いこと尽くめのメニューなのですが、一つ難点は「崩れやすいこと」。小麦粉は水分を含むと粘度があるので、ひっくり返して焼くときに裏返しやすいのですが、おからは粘度がなく、裏返すときに必ずボロボロになってしまっていました。
 手軽にキレイに焼けないかと考えた私が編み出したのは、フライパンごと魚焼きグリルに入れてしまうこと! これなら上からも下からも加熱できるので、裏返さなくてもこんがり美しく焼けます。ずぼらな私にぴったりの方法です。これを思いついたとき、なんて良いアイデアだと自画自賛してしまいました。
 他にもさまざまなアイデアメニューを開発中なので、どこかで紹介できるかも? 楽しみにしていてください。

まとめ

私が普段作ってきた料理を紹介してみましたが、いかがでしょうか? 興味があったら試して、感想や「もっとこうするといいよ」というアドバイスを聞かせてもらえると嬉しいです。

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